啓発の矛盾
公開メモ。
昨日、Twitterを見ていたらある種の虐待啓発動画が流れてきました。ある種の虐待を受けると苦しみが一生つきまとうという様が、生々しく表現されていました。
明るみに出る虐待が増えているのでしょうか。最近は虐待を防ごうという動きがあるみたいです。
被虐待児の目線になって見るVR動画が話題になっていました。被虐待児は被害を周りに主張できないという内容の動画も拡散されていました。男性が腹話術をしながら人形を操っているが、人形は何も語らない。実はその男性が虐待者で、操り人形が被虐待児であるという内容です。皮肉が効いていますね。
知らないところで起きていることをみんなが知ることが大事だと思います。
しかし、それらの動画を見て、啓発動画って誰が作っているんだろう?という疑問が浮かびました。
おおげさな表現かもしれませんが、虐待のサバイバーは殺人未遂の被害者です。
被害者はPTSD(心的外傷後ストレス障害)になります。トラウマが当然あります。そんな人が、啓発動画が作られるとは当然思いません。啓発すらできない精神状態だと思います。被虐待児ばかりか、サバイバーまでもが主張できないのです。
だから、動画は(表現方法は特に)ほとんど妄想でできているのでは、と疑っています。
おそらくですが、被虐待児が主張できないという啓発動画は、被害者ではない人が作っています。サバイバーはほとんど語りません。動画は被虐待児の代弁にもなりません。(助けて!という声はどこから聞こえているのでしょうか?私には分かりません。)
誰が何のために作ったのでしょう。啓発動画を作るだけでは、誰も助からないどころか、分断が生まれることもあるだろうし...。被害者がフラッシュバックして二次被害に合うこともあるだろうし。製作者がその加害者の男性なのです。
とても皮肉めいた動画です。